こんにちは、しつけを担当しているチョンです!
「子犬の社会化ってなに!?」「何をしたらいいの?」
犬を飼ったことがある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回は子犬のライフステージの説明を含め、社会化トレーニングのやり方や心構えについてお話しします。
子犬の時期に社会化するかしないで犬の将来が大きく変わってきます。
ですが、この記事を読んで「社会化社会化…」と必死になることもありません。
人に苦手なことがあるように、犬にも苦手なことがあります。
飼い主さん自身の気持ちを無視して、愛犬の気持ちを無視して、無理に慣れさせようとすると余計に恐怖心を抱かせるかもしれません。
なので、社会化トレーニングをするときは穏やかな気持ちで楽しむことを忘れずに愛犬の気持ちに寄り添って、のんびり行なっていきましょう。
・子犬のライフステージ
・社会化とは?
・社会化はしつけよりも大切
・子犬の社会化をする上でのポイント
・成犬になっても社会化トレーニングできる!
・まとめ
生後1週目
まだ目が開いていなくて、耳も聞こえていません。温度調節もできません。嗅覚もわずかにある程度でそれは母乳を探すためなので本当に微々たる感覚ですね。
24時間以内に初乳を飲ませることです。子犬は母乳しか飲まなないので子犬の栄養は100%母乳に依存します。
しっかり飲ませよう!
犬の成長はものすごく早く、生後10日で誕生時の二倍の体重にもなります。
生後二週間後からは目が開きますが、神経はまだ発達していないのではっきりとは見えていません。生後4〜5週目で網膜や目の神経が出来上がります。
生後7〜8週目で大人の犬と同じくらいの視力を持ちます。ですが、距離感はつかめていないないのであちらこちらにぶつかりやすくなります。
20日目は手を叩いた音は聞けるみたいです!そして、歯が生え始めます。目に見える成長に感動ですね。
他にも様々な匂いになれ始めます。
いよいよ社会化期です。
犬の成長エンジン全開です!!
この時期に犬は自分の種を理解するといわれています。
ある実験では3〜12週目まで子犬のチワワを猫と暮らさせたら、その後チワワは猫を友達に選んだのだそうです。
この時期に人に慣らしておかないと人見知りになりやすいと言われています。
人と自然と楽しく生きる術をたくさん、教えていきましょう。
生後4、5週目から人の匂い、顔や口、手になれていきます。
2ヶ月目から歯磨きに慣らしていきましょう。うまくしようとしなくても大丈夫です。
手でマズル周り→マズルをめくる→手を口の側面に入れる→歯を触る→手で一回ゴシゴシする→歯磨きシートを見せる小さなステップで進めていきましょう。
人が思うより犬にとってはレベルが高いと思うことがあるので、よく観察して愛犬のペースに合わせて教えていきましょう。
だいたい、3、4週齢から離乳に変えていきます。
5週目くらいまで子犬はミルクの消化が得意で、それ以降デンプンの仕様化する力が強くなり、ミルクの消化は弱くなります。完全な離乳は6−8週目になります。
生後7週目くらいから兄弟犬と遊びどれくらいの力加減で遊んだらいいのか学び始めます。
ワクチンが終わるまでは抱っこして散歩する。2回目のワクチンが終わったら、パピーパーティーに参加して、子犬に社会を学ばせていくといいでしょう。
【プチ情報】ワクチン接種時期
日本の場合とアメリカの場合とでは少し違うのですが、日本の場合は、
1回目生後45日、2回目生後75日、3回目生後一年後になります。
大抵は6ヶ月くらいで子犬時代は終わり、思春期が到来します。
ただし、小型犬の場合は4−5ヶ月齢で始まりやすいです。
オス犬は足を上げておしっこし始めたり、生後半年メス犬は初めて発情期がくることもあります。
犬が性成熟を迎えるのは、オス犬で生後5カ月、メス犬で生後4~12カ月といわれ、個体差はもちろんあります。メス犬の場合は、性成熟を迎えると、初めての発情出血が認められるようになります。
しかし、これにも個体差があり、生後5カ月で始まる子もいますし、2歳まで見られない子もいます。小型犬のほうが比較的早く初回発情出血があるといわれています。
この頃から、今まで怖がらなかったことに怖がり出したり、吠え出したりします。この時期は、精神的、心理的にも成熟していきます。
社会化とは、犬が人間社会のあらゆるものに対して柔軟かつ適切に対応する力を身につけることをいいます。
うまく社会化ができなかった犬は将来、特定のものや人に恐怖を抱きやすく、その結果さまざまな問題行動をおこす場合があります。
実際に社会化期にしっかりと経験を積んだ犬と積んでいない犬の違いを見てみましょう。
社会経験のある犬
社会経験のない犬
「楽しい経験、良い経験をさせる!」ということです。
刺激の弱いところから少しずつ馴らしていきましょう。
飼い主さんは愛犬にとってこの社会をどう生きていけばいいのか教える案内人でもあります。なので、日頃から人のいうことを聞く習慣があると事故を未然に防ぐことができ、お互いに気持ちよく過ごせるようになります。
人のルールに従うと「楽しい!」ということを何度も繰り返し伝えていくことで、飼い主さんを信頼し、愛犬の心のキャパが広がっていきます。
特に意識したいことは
・たくさんの人と触れ合う
・相性の良い犬と触れ合う
・外の世界に慣れる
・たくさんいろんなところにお出かけする
もう少し具体的にしたい社会化は
①関りをもつ可能性がある人
獣医師、看護師、トリマー、ペットホテルの店員などとの触れ合い
②行く可能性がある場所に行ってみる
散歩コース、人ごみの多い場所、ドッグカフェなど
③見たり乗ったりする可能性がある乗り物に乗ってみる
車、電車、バスなど
④利用する可能性があるサービスを受けてみる
病院、トリミング、ホテル、犬の幼稚園など
このような体験を小さい頃からしていると、スムーズにことが運ぶ以外に、何よりも愛犬の受けるストレスが少なくなります。
触れ合う体験が少なかったりすると成犬になって様々なことに怖がるようになり、怖がる場面が多いほど犬にとってストレスになります。そうならないためにも社会化はしっかりしていきましょうね!
他にも、首輪やハーネスをつける、甘噛み、トイレのしつけ、健康管理のため爪や肉球の間を確認したり、お腹を見せることなど人との生活で必要なこともここでしておくと体のどこを触られてもじっとできる、嬉しいと思ってもらえる
これらは、犬種の特性によってやり方は少しずつ変わってきますが、ほとんどの犬種に当てはまることなので、優先して進めていきましょう!
ただし、あまりにも臆病であったり怖がりだったり、攻撃性が強い場合は無理な接触は控えましょう。
どんなしつけ方法をすればいいかわからない方はプロのトレーナーに相談することをお勧めします。
子犬を家族に迎えて、わからないことばかりでネットや本でいろんな情報を集める飼い主さんはたくさんいるのではと思います。
・犬は上下関係を作る
・犬は家族を順位づけする
・犬はリーダーの言うことしか聞かない
といわれてきたり
たたく、首根っこを掴むなど体罰を用いて叱りつける、抵抗しなくなるまでマズル(犬の鼻)をつかみ続ける、仰向けにして押さえつけて服従させるなど力で制圧するしつけの方法は、飼い主さんとの関係性が崩れたり、問題行動がより悪化したりすることがわかってきました。
大切なのは、どんな生活をしたいのか
ただし、社会科トレーニングをしたからといって苦手な環境に慣れたり苦手な人と仲良くなれるかは難しいところです。
完全に治せると言うわけではなく、その問題をある程度まで抑えることができるということです。
なぜなら、犬は何歳になっても新しいことを学ぶ能力があるからです!
例えば、ほかの犬が気になって吠えてしまうのなら、まずは「見なくてもいいんだよ」を教えることから始めましょう。
ほかの犬に吠える必要はありませんからね。
もちろん、犬の言い分も受け入れた上で、こっちの言い分を示していきましょう。
怖がりな性格な子に「犬と一緒に仲良く遊びなさい」といって、だれかれ構わずほかの犬に近づけることは、犬の恐怖心をさらに深めてしまういます。
私たち人間でも、大人になるとある程度価値観が固まってしまっているように、社会化全盛期の子犬時代を逃してしまった成犬も恐怖の対象やある特定の環境における行動というのは、ある程度固まっています。
社会化トレーニングは子犬の頃だけ行えばいいというものではなく、継続することが何よりも大切です。
うまくでき始めても、落ち着く成犬期(2〜3歳頃)になるまでは油断せずに楽しみながら継続しましょうね。
犬に自信を与えるには、毎日の小さなほめるポイントをコツコツと積み重ねることです。
夜道に人が通って怖くて吠えたとしても
「怖かったね、でも私がいるから安心していいんだよ」
家の外から音がしたり、人が通るのをみて吠えても
「知らせてくれんたんだね、でも悪い人じゃないから大丈夫だよ!」
私はこんな風に犬の気持ちを理解し、付き合うように心がけています。
ですから、愛犬の問題にずっと苦しみを抱えながら生活している人は、自分事と捉えすぎずに、愛犬もこの問題と必死に闘ってるんだよ!と理解しながら、付き合ってみてはいかがでしょうか?
子犬のしつけと言っても、飼い主さん以外の人や他の犬、様々な環境などに慣らすといった練習は飼い主さんだけでは限界があります。。。
悩みを一人で抱えてしまうとせっかくの犬との生活が大きなストレスになってしまいますよね。
一人で抱え込まずに一緒に乗り越えていきましょう。
では、一度きりの人生、これからも楽しい”わんだふる”ライフをお過ごしください!
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